「今夜、彼いないの」

「出張かい?}

「大阪へ出張だって」

夫の出張を狙った典子のお誘いであることが判る吉岡は、

なんの抵抗もなく

「それじゃ、君の新居でご馳走してくれるかい?」と言えた。

「ええ、それじゃ6時ごろ駅に着いたら電話して、

 迎えにいくから」


典子の誘惑の電話が切れた。

吉岡は妖しさとスリルの胸騒ぎを愉しんだ。
 ...

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